2015年 01月 25日
「白 SHIRO」-作品紹介 横湯久美

「ナルシスの視点/Narcissus - A New Translation」

撮影:坂田峰夫(4枚目を除く)



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雪の時期にかけて、亡き祖母たちが住んでいた土地、
札幌市内に滞在し撮影した写真群である。
極寒の夕暮れから真夜中をディライトフィルムにて色補正なしで記録。
自演の影芝居や雪ダルマなども混じる。

 滞在中、いくつかの用事をこなしながらも、
新聞やテレビ、メールも可能な限り見ずに過ごす。
それは現状からの逃避、過去へのひきこもり。自分なりの真冬のお盆だ。
見えないものの気配を闇夜で感じながら、風景に溶け込んだ聞こえるはずのない声、
過去のにおいを嗅ぎ取ろうとしていたのかもしれない。

 北の地から戻り、読まなかった新聞に目を通す。
第二次世界大戦をどのように、位置づけるのか、
歴史認識が改めて問われている記事がまたある。

 死んだ者は、語ることはできない。あらゆる時代の人々が、
死者の声を脚色しながら次代に伝えてきた。しかたないのか。
生き残った者は、過去とどうのように付き合うものだろうか。
記録か、記憶か、モニュメントか。直感なのか。
死者の声は、本当にもう聞けないのか、そんなことに思いを巡らせた作品である。
(Text/横湯久美)






「白 SHIRO」
内倉ひとみ/ 萩原義弘/ 藤井龍徳/ 三角みづ紀/ 横湯久美

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by mmfa | 2015-01-25 15:48 | 展示情報 | Comments(0)


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