2015年 05月 03日
工房集展「Fundamental Ⅱ」-作品紹介① 阿久津康仁/石井隆浩/今井幸彦/金子慎也
【1F】



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「ニギリ」 阿久津康仁


阿久津さんのニギリは音で表現すると「ギュッ、パッ」です。それは阿久津さんに手渡した紙粘土をぎゅっ
と握ってぱっと手を広げて笑顔で渡してくれるからです。阿久津さんは職員とのそうしたやり取りが大好
きで、そうしたやり取りが阿久津さんのニギリです。







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「ニギリ」 石井隆浩


石井さんのニギリは正確に言えば「摘まむ」です。石井さんは左手を高く上げて丸めた紙粘土めがけて
手を伸ばします。摘まんだニギリをまた高く上げてアピール。「石井さんすごいね~」のみんなの声に、
どうだと言わんばかりの笑顔。その石井さんの笑顔が見たくて、周りも石井さんを応援します。








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「ニギリ」 今井幸彦


今井さんのニギリは胸の上に紙粘土を載せて手の平でコロコロ転がしながら作られます。一つ一つ丁寧
に作る姿は真剣そのもの。最後の仕上げである棒状の形の先端を小指で仕上げる様子は見ていて息を
吞む。出来上がったニギリを見て「今日の俺は調子良いな」と言っています。








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「ニギリ」 金子慎也


金子さんはニギリのきっかけを作った人です。金子さんはニギリの仕事にとても意識的で、自分で出
来上がったニギリをいつも確認してとても満足そうです。そんな金子さんも最初は紙粘土の感触に戸
惑っていました。今では金子さんには無くてはならない活動になりました。





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ニギリが出来るまで。
ニギリが誕生するまでは色々なチャレンジがありました。もちろん、ニギリも到達点では無く、これから
の可能性を秘めています。ニギリはじゅうに班という車椅子の仲間達の間で生まれました。元々は“ じゅ
うに” という名の示す通り12人の仲間が居ました。障害の重い仲間が何か楽しみながら出来ることはな
いかとみんなで話し合いました。一人では出来ない事も二人でやったり、みんなでやったりすれば出来ま
す。そんな思いから、一人が電動車椅子を動かして紙粘土のパーツを作り、もう一人がそのパーツを使っ
てオブジェを作りました。そうやって、じゅうに班の仲間は助け合いながらそれぞれの仲間を思いやって
きました。そうした集団としての力を経ながら、一人一人の仲間があれもしてみたいな、これもしてみた
いなと思うようになりました。それは仲間の自己表現を実現していくことでした。ニギリは、仲間が握っ
た紙粘土そのものが自己表現なんだと気付くことから始まりました。

スタッフ 大川祐






工房集展「Fundamental Ⅱ」
KOBO SYU Exhibition[Fundamental Ⅱ]

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by mmfa | 2015-05-03 14:06 | 展示情報 | Comments(0)


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