2016年 05月 14日
1F 佐藤譲二展「イメージの手触り/Texture of the image」-展示紹介
e0184298_21552024.jpg






e0184298_21594847.jpg

「キノプラウダ」




e0184298_21563368.jpg






e0184298_2213231.jpg

「BJC」





e0184298_2157433.jpg




キャンバスにひとつのイメージが現れる。
イメージは主体的に現れるのではない。
絵具をのせた後のマチエールだけが残る。
だが、イメージは依然としてある。
僕にとってのイメージでも誰かのイメージでもない。
いま目の前にあるものではなく、漠然とした世界との関係。
映像と絵画、アクリルと油彩のあいだをさまようイメージ。
イメージは見る者と交わることなく浮遊する。
非実体的なものの感触だけが僕の行為を通してそこに現れる。
(text/佐藤譲二)




e0184298_2241438.jpg

「ポリティカルな」




e0184298_21572365.jpg






e0184298_2253362.jpg

「あさま山荘事件」




e0184298_22143315.jpg






e0184298_22158100.jpg

「歪み」




モノクロ画面は、サイレント映画による映画が音声に頼らなかったときの表層イメージである。
感覚器官のひとつが欠如したまま、世界を知覚する僕にとってサイレント映画の世界は密接な関係にある。映画生誕からトーキー移行までの約40年間の間、サウンドトラック無しのフィルムで視ることだけに専念し、映像を撮影・編集し、視覚上位の世界を創造してきた。今では当然のように映像と音声が一体化されているけど、映画とは根源を遡行していけば、単純に視覚的なものから出発した芸術的表現媒体であったのである。
モノクロ画面による表層イメージの選択は大方無意識からきたものではあるけれど、視覚的イメージの純度が高い絵画の表層上でモノクロ画面を選択するという行為は、聴覚の欠如といった僕自身の持つ視覚的身体性からくる成り行きのひとつなのかもしれない。
(text/佐藤譲二)




佐藤譲二展「イメージの手触り/Texture of the image」
[PR]

by mmfa | 2016-05-14 22:21 | 展示情報 | Comments(0)


<< 2F 加藤真史展「この腕の痛...      1F 佐藤譲二展「イメージの... >>