2016年 06月 26日
「裸形の北風 Naked Northwind」―展示紹介1    白濱雅也/戸張良彦
e0184298_1426232.jpg






e0184298_14393854.jpg






e0184298_1428626.jpg






e0184298_14291339.jpg






e0184298_14312264.jpg







 3.11以後に原初的な祈りにつながる偶像的な木彫作品を作り始めた。そこで取り組んでいた既製品の形状、彫刻の形状、彩色によるレイヤー構造を絵画でできないかと取り組んだものが今回展示している作品である。
 近代絵画で離婚してしまった具象と抽象、構造と装飾、純粋と通俗などを復縁させつつ、 地と図や色彩の主従関係を解体して水平なネットワーク型に再構築しようと試みているものである。
 そのボキャブラリーとして用いていたうねるようなストライプは偶然にも十勝で巡り会った畑の姿と通じるものであった。そこで、この抽象的な形象の中に風景画的要素を入れることで普遍的な風景画への欲望にも応えられないか試みた。
(text 白濱雅也)






e0184298_14323240.jpg






e0184298_14332782.jpg






e0184298_1434268.jpg






e0184298_14351883.jpg







 十勝は大陸的な土地である。その広大な平野の広がり、延々と続く畑が日本とは思えないものであり、それとともに2000m近くの峰々が連なる日高山脈の存在感に特徴づけられる。そこには青年期の造山運動のエネルギーがあり、地球そのもののエネルギーを感じる場所でもある。
 戸張良彦はその太古から延々と続く地球の生命感のようなものに魅せられて移住し、そのエネルギーを写真で捉えようとしている。
 水平軸を基本構造とするその風景写真はモノクロで要素も禁欲的なまでに切り詰められ、崇高さを強調する。そこにはアメリカのカラーフィールドペインターたちの美意識に通じるものがある。
 一方、デジタルでコントロールされるノイズによる画肌は、現代人の自然への至りがたさ、根源を見失なった事への苛立ちにも似た感情を惹起するものである。
(text 白濱雅也)




裸形の北風  Naked Northwind

[PR]

by mmfa | 2016-06-26 16:41 | 展示情報 | Comments(0)


<< 「裸形の北風 Naked No...      「裸形の北風 Naked No... >>