2016年 06月 26日
「裸形の北風 Naked Northwind」―展示紹介2  半谷学/池田緑  

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 植物を表現した作品を廃材を集めて再生した素材で作っています。その理由は植物の姿や形や生態が純粋で美しいと思えるからであり、また植物は土から生まれて土に還る様子が目に見えてとてもわかりやすいからです。
 未知の星に生物が存在するか(あるいは過去に存在したか)を知るには、土があるかどうかが重要なことだそうです。太陽系では今のところ地球以外の星に土は見つかっていません。土は植物などの大量の生物が悠久の時をかけて生み出した有用な廃棄物だからでしょう。私が廃材を再生して素材に使うのは「もったいない」という心の働きもありますが、私(ヒト)や廃材(モノ)が土に還る前の少しの時間をアートという新鮮な遊びで共に過ごせることが楽しいからです。
 地球と一緒に遊んでいるという気分になれることが嬉しいからです。そしてそれは、自分が地球の一部にすぎないということを忘れないための戒めでもあります。
(text 半谷 学)





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 北海道には内地と異なる独立性の強いアートシーンがある。池田緑はダイモテープやマスクなどを用いた作風で知られ、北海道の現代美術作家の代表的な一人である。
 一方で池田の初期には新進油彩画家としての別の一面があり、その頃の充実した作品にはその後の道のりの原点があり、芸術的私性がある。重要なモチーフとして現れるジーンズは、池田が自在に操れる言語のようなボキャブラリーであるとともに自由と解放のシンボルである。そして、その背景となるどこまでも広がる青は「十勝晴れ」と呼ばれる冬の十勝の空でもある。
 その後、既成品を用いたヌーヴォーレアリスム的な制作に移行していく。マスクを用いた作品は、その傾向の作品の代表的なもので、当時の環境意識の高まりとリンクした社会的メッセージを内包したものである。
(text 白濱雅也)




裸形の北風 Naked Northwind
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by mmfa | 2016-06-26 16:32 | 展示情報 | Comments(0)


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