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2016年 06月 26日
「裸形の北風 Naked Northwind」-終了

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「民間開拓によって今の姿がある帯広/十勝は独立独歩のフロンティアの気質に溢れる土地です。アートにもその気風は現れていて、大都市とは異なるアートシーンが展開しています。
層は厚くありませんが、意欲的に、その作風はそれぞれの思うがままに実践されています。そこには風土の自然を対象とする事だけではなく、制作姿勢やその表現方法などのストレートさにおいて「自然」という特徴が見えて来ます。現代アート特有の言い回しに慣れた目には十勝のアートは格別新鮮に映る事でしょう。ローカルなアートシーンについて感じ、考える事は日本のアートシーンそのものを考える事につながっているのです。 (text 白濱雅也)」

今展企画者 白濱雅也さんのステイトメント。・・まさに、腑に落ちた展示でした。
池田緑さん、白濱雅也さん戸張良彦さん、半谷学さん。四人四様の その背景には、広大な空地、長い水平線、風の音、土の香、雪の匂いが透けて在ります。それらは、帯弘にあるよりも、この東京の地に持ってこられてこそ、余計に顕著に感じられたのかもしれません。
「自然、あるがまま、あたりまえ」は、場所をたがえると「プレシャス、貴重」なものになる。ローカリティの稀少さは、そこから「じゃあ、ここでは・・」と考える起点となって。そういう活発な交流が繰り広げられた今会期でした。


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展示紹介-1F
展示紹介-2F
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by mmfa | 2016-06-26 21:48 | 展示情報 | Comments(0)
2016年 06月 26日
「裸形の北風 Naked Northwind」―展示紹介1    白濱雅也/戸張良彦
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 3.11以後に原初的な祈りにつながる偶像的な木彫作品を作り始めた。そこで取り組んでいた既製品の形状、彫刻の形状、彩色によるレイヤー構造を絵画でできないかと取り組んだものが今回展示している作品である。
 近代絵画で離婚してしまった具象と抽象、構造と装飾、純粋と通俗などを復縁させつつ、 地と図や色彩の主従関係を解体して水平なネットワーク型に再構築しようと試みているものである。
 そのボキャブラリーとして用いていたうねるようなストライプは偶然にも十勝で巡り会った畑の姿と通じるものであった。そこで、この抽象的な形象の中に風景画的要素を入れることで普遍的な風景画への欲望にも応えられないか試みた。
(text 白濱雅也)






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 十勝は大陸的な土地である。その広大な平野の広がり、延々と続く畑が日本とは思えないものであり、それとともに2000m近くの峰々が連なる日高山脈の存在感に特徴づけられる。そこには青年期の造山運動のエネルギーがあり、地球そのもののエネルギーを感じる場所でもある。
 戸張良彦はその太古から延々と続く地球の生命感のようなものに魅せられて移住し、そのエネルギーを写真で捉えようとしている。
 水平軸を基本構造とするその風景写真はモノクロで要素も禁欲的なまでに切り詰められ、崇高さを強調する。そこにはアメリカのカラーフィールドペインターたちの美意識に通じるものがある。
 一方、デジタルでコントロールされるノイズによる画肌は、現代人の自然への至りがたさ、根源を見失なった事への苛立ちにも似た感情を惹起するものである。
(text 白濱雅也)




裸形の北風  Naked Northwind

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by mmfa | 2016-06-26 16:41 | 展示情報 | Comments(0)
2016年 06月 26日
「裸形の北風 Naked Northwind」―展示紹介2  半谷学/池田緑  

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 植物を表現した作品を廃材を集めて再生した素材で作っています。その理由は植物の姿や形や生態が純粋で美しいと思えるからであり、また植物は土から生まれて土に還る様子が目に見えてとてもわかりやすいからです。
 未知の星に生物が存在するか(あるいは過去に存在したか)を知るには、土があるかどうかが重要なことだそうです。太陽系では今のところ地球以外の星に土は見つかっていません。土は植物などの大量の生物が悠久の時をかけて生み出した有用な廃棄物だからでしょう。私が廃材を再生して素材に使うのは「もったいない」という心の働きもありますが、私(ヒト)や廃材(モノ)が土に還る前の少しの時間をアートという新鮮な遊びで共に過ごせることが楽しいからです。
 地球と一緒に遊んでいるという気分になれることが嬉しいからです。そしてそれは、自分が地球の一部にすぎないということを忘れないための戒めでもあります。
(text 半谷 学)





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 北海道には内地と異なる独立性の強いアートシーンがある。池田緑はダイモテープやマスクなどを用いた作風で知られ、北海道の現代美術作家の代表的な一人である。
 一方で池田の初期には新進油彩画家としての別の一面があり、その頃の充実した作品にはその後の道のりの原点があり、芸術的私性がある。重要なモチーフとして現れるジーンズは、池田が自在に操れる言語のようなボキャブラリーであるとともに自由と解放のシンボルである。そして、その背景となるどこまでも広がる青は「十勝晴れ」と呼ばれる冬の十勝の空でもある。
 その後、既成品を用いたヌーヴォーレアリスム的な制作に移行していく。マスクを用いた作品は、その傾向の作品の代表的なもので、当時の環境意識の高まりとリンクした社会的メッセージを内包したものである。
(text 白濱雅也)




裸形の北風 Naked Northwind
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by mmfa | 2016-06-26 16:32 | 展示情報 | Comments(0)
2016年 06月 22日
「裸形の北風 Naked Northwind」―北海道新聞掲載

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6月20日の北海道新聞(夕刊)に、「裸形の北風 Naked Northwind」の展示情報が掲載されました。
ありがとうございました。
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by mmfa | 2016-06-22 12:00 | 展示情報 | Comments(0)
2016年 06月 16日
「裸形の北風 The Naked Northwind」-搬入2日目
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第二陣として池田緑さん、半谷学さんが帯広より到着されました。
東京の高い湿度に閉口しながらも、じつにパワフルに作業に集中。

「独立独歩のフロンティアの気質に溢れる土地」その気風を見事に帯びた4名の作品、並びました。
明日が初日。作家方に会いにお訪ねください。



裸形の北風  Naked Northwind

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by mmfa | 2016-06-16 20:21 | 展示情報 | Comments(0)
2016年 06月 15日
「裸行の北風 Naked Northwind」-搬入1日目
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第一陣として、白濱雅也さん、真紀さんが来廊されました。
作家4名 計20個近くの荷が解かれ、帯広の作家方の 独自な気風、そして空気を感じる作品が会場に並びます。
展示作業 1日目が終了。明日に続きます。 初日は6月17日(金)!





裸形の北風 Naked Northwind

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by mmfa | 2016-06-15 18:39 | 展示情報 | Comments(0)
2016年 06月 11日
「常設展 Gallery Selection」-終了
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大倉史子さん(工房集)、尾崎翔悟さん(工房集)、加藤真史さん、佐藤譲二さん、佐藤希さん、篠原敬典さん、総勢 6名。
絵画世界に分け入る楽しさ、作家・作品どうしの対話に満ちた 「常設展 Gallery Selection」 でした。



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展示紹介 1F  http://mmfa.exblog.jp/24445426/
展示風景 2F  http://mmfa.exblog.jp/24445513/

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by mmfa | 2016-06-11 20:17 | 展示情報 | Comments(0)
2016年 06月 09日
「常設展 Gallery Selection」 展示紹介‐2
【2F 】

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佐藤譲二
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加藤真史+佐藤 希
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佐藤 希
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佐藤譲二
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加藤真史
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加藤真史  Masashi KATO
http://www.makiimasaru.com/mmfa/archive/2016/0506_2/index.html
佐藤譲二  Joji SATO
http://www.makiimasaru.com/mmfa/archive/2016/0506_1/index.html
佐藤 希 Nozomi SATO
http://www.makiimasaru.com/mmfa/archive/2016/0318/index.html
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by mmfa | 2016-06-09 15:27 | 展示情報 | Comments(0)
2016年 06月 09日
「常設展 Gallery Selection」展示紹介‐1
【1F 】


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大倉史子 + 篠原敬典
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大倉史子
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尾崎翔悟
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尾崎翔悟 + 篠原敬典
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篠原敬典
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篠原敬典
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大倉史子(工房集)  Fumiko OKURA (KOBO SYU)
http://kobo-syu.com/artist/okura.html
尾崎翔悟(工房集) Syogo OZAKI (KOBO SYU)
http://kobo-syu.com/artist/ozaki.html
篠原敬典  Takanori SHINOHARA
http://www.makiimasaru.com/mmfa/archive/2016/0408_2/index.html
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by mmfa | 2016-06-09 14:32 | 展示情報 | Comments(0)
2016年 06月 04日
「裸形の北風  Naked North Wind」、6月17日(金)より開催
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「裸形の北風 Naked North Wind from Tokachi」
池田 緑/白濱雅也/戸張良彦/半谷 学

2016年6月17日(金)-6月26日(日)
月・火曜休廊  12:00~19:00  最終日~17:00 


民間開拓によって今の姿がある帯広/十勝は独立独歩のフロンティアの気質に溢れる土地です。アートにもその気風は現れていて、大都市とは異なるアートシーンが展開しています。
層は厚くありませんが、意欲的に、その作風はそれぞれの思うがままに実践されています。そこには風土の自然を対象とする事だけではなく、制作姿勢やその表現方法などのストレートさにおいて「自然」という特徴が見えて来ます。現代アート特有の言い回しに慣れた目には十勝のアートは格別新鮮に映る事でしょう。ローカルなアートシーンについて感じ、考える事は日本のアートシーンそのものを考える事につながっているのです。
(Text/白濱雅也/美術家・今展企画者)




■■■■ TALK EVENT  ■■■■
「移住と地方でのアート活動」 6月18日(土) 14:00~
地方でのアート活動の実際というのはどういうものか、その可能性はあるのか 等、北海道をベースに活動してきた池田緑と、帯広に移住した白濱雅也が対談します。






作家紹介

池田緑  Midori IKEDA
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1943年生まれ。北海道教育大学卒業。80年頃より青空を背景にジーンズや鳥を配した心象的な絵画で注目を集める。その後ジーンズそのものを素材とした版画やオブジェ的な作品を発表、徐々に空間的な関心を高め、マスク、ダイモテープ、言葉などを用いた現代美術的な手法に移行する。
2002年道立帯広美術館、2010年、2015年道立釧路芸術館などで個展、2006年大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ参加、2011年帯広コンテンポラリーアート「真正閣の100日」を企画/実行委員長として開催、北海道や十勝アートシーンの重鎮的存在でもある。





白濱 雅也 Masaya SHIRAHAMA
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1961年岩手県釜石市生まれ、1988年多摩美術大学美術学部卒業。90年代より物語的な不条理絵画や立体を発表、故郷の被災と親類の死を機に、鎮魂と再生の意を込めた木彫神像に力をいれる。2012年リノベーション作品「と金」シリーズを発表、2012年越後妻有アートトリエンナーレはつがの家ディレクション担当。都美セレクショングループ展に企画が入選、2014年「祭、炎上、沈黙、そして…POST3.11」展を東京都美術館で開催、続編となる「光明の種 POST3.11」を原爆の図丸木美術館で企画/開催、好評を博す。2014年より帯広在住、ArtLabo北舟/NorthenArk開設、主宰。 






戸張 良彦 Yoshihiko TOBARI
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1955年東京都生まれ。1979年日本大学芸術学部写真学科卒。同年12月北海道帯広市に移住。スタジオバロス設立後、十勝平野の無限大の原風景をテーマに「風景の覚醒」(1998年)、「黒と白ノ覚醒図鑑」(2004年)他、覚醒シリーズを制作。2010年「十勝rera図鑑」、2013年道立帯広美術館企画展「道東アートファイル」に出品。2014年札幌国際芸術祭連携事業「表出する写真、北海道展」に参加。時空を越えたランドスケープを紙に定着させるため十勝に在住。大地の根源的なエネルギーを捉えんとするモノクロームの写真は評価が高い。





半谷 学 Manabu HANGAI
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1963年北海道帯広市生まれ、1988年武蔵野美術大学 大学院造形研究科修了。自然環境へのアプローチとなる作品を制作している。廃材を独自の技法で素材に再生して作品に取り入れている。近年は野外でのダイナミックな展示も多い。2013年半谷学展「再生、負のイメージから美のイメージへ」(渋川市美術館)、2015年中之条ビエンナーレ(群馬県)、半谷学展「WALK in ART」(帯広市民ギャラリー)、2016年「光明の種」(原爆の図・丸木美術館)、かがわ・山なみ芸術祭2016(香川県)、ほか国内外で多数開催。



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独立独歩の気風に溢れる十勝の現代美術作家を紹介するグループ展。
2週間後より、はじまります。
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by mmfa | 2016-06-04 18:55 | 展示情報 | Comments(0)