2013年 04月 15日
小林俊哉展「闇に覗かれて」 終了
小林俊哉展「闇に覗かれて」、本日終了しました。

混合された色の集積。さまざまな感情を籠めた「黒」。
塗りこめられた画面を見つめ、滲み出すように湧いてくる感覚や記憶に対峙されるお客様の
静かな感動がこちらにも伝わる会期でした。
大勢の方にご来廊いただき、感謝します。

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深夜、月明かりも届かない真っ暗な森を歩く。
足元が見えず何かにつまずき転んだりもする。
大きな暗闇の中にいると時間の経過がわからなくなってくる。
ただ深夜にその活動が活発になる木々の匂いの強さを感じる。
次第に目が慣れてくると自分の手足や木々の葉が見えてくる、いや見えてくるような気がする。
そんな時、誰かに見られているような気がしてハッとし周りを見渡す。
暗闇の中で誰かがこちらを見ている。
闇が私を見詰めていることに気付く。
いや闇に覗かれている。
その視線は「お前は何者で、何処から来て何処へ行こうとしているのか」と問うているかのような。
闇に覗かれながら木々の少しの隙間から見える瞬くひとつの星を頼りにその問いに答えようとして
真っ暗な森の中を歩き続けている何者かがそこにいる。
                                                     (小林俊哉)

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by mmfa | 2013-04-15 19:28 | 展示情報 | Comments(0)


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